午後の授業が終わり、帰り
   支度をしていると、

   「おーい、佐々木!お前今日
   委員の仕事あるみてーだぞ。」

   伝えてくれたのは・・・ああ。
   山田か。
   名前を思い出し、山田の所まで
   行き、両手を合わせ、

   「ありがとう、山田君。
   おかげで先生に怒られなくて
   すむよ~。」

   最後はふんわりスマイル。

   「っ!お、おう。」

   山田は顔を赤らめた。
   よし!こいつの心もつかめた!

   そう確信して、図書室に向かった。