「何?!絶対、許さない・・・!」
あたしは握りこぶしを、固く作った。
あたしは、悔しかった。
男たちにも怒っていたが、あたしは自分自身に一番怒っていた。
ゆきはあたしの表情を見て、何を考えているか、気づいたのだろう。
そっと、あたしに近づき、あたしをぎゅっと抱きしめた。
「そんな顔しないで?理沙のせいじゃないから。あたしが・・・」
ゆきは、あたしに笑顔を向けると、校舎のほうへ一人で向かう。
あの顔は、少し我慢した笑い方だと思う。
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