「人間の血を食らう化け物。…俺も、そのヴァンパイアだ」


「…あなたは、私を食べないの?」




恐る恐る尋ねると、青年はフッと鼻で笑った。




「安心しろ、お前を襲おうとしたヴァンパイアとは違う。お前を食ったりしない」


「パパとママは…もういないの?」


「………」