「あ、そーだ、オヤジ。日曜ちょっと付き合え。ヒマつぶしの相手させてやるよ」
「はぁ!? なんであたしが、あんたのヒマつぶしなんかに――」
抗議しようとしたあたしの目の前に、スッと晴人のスマホがつきつけられる。
その画面には、般若のような形相で何かを破っているあたしの写真。
「っ!!!」
あれは、こないだ中庭で告白されたときの…っ!
まさか晴人に隠し撮りされてたのっ!?
「この写真、お前のお友達に見せちゃおっかな~」
ぎょえぇぇぇーーーっ!
顔面蒼白でリアルムンク状態のあたしに
「駅前に1時。遅れんなよ」
晴人は不敵にそう言い残し、去って行った。