抜け出した先は、社会の準備室。

今はもう使われてないから生徒が自由に出入り出来るらしいけど、こんな所にあったのかぁ。

誰も気づかないような狭くて、資料が沢山ある部屋。


「………」

山藤くんをチラッと見ると、近くのイスに座ってあたしを見ていた。

目、合っちゃった…

気まずい。


何となく反らせないでいて、もう10秒位経ったかなって時。