「萌果、萌果!」


親友の帆南の声で目が覚めた。

「き、教室だ…」

いつのまに学校来たの、あたし。

ていうか人生初の告白で驚きすぎ。

落ち着こう。


「ちょっと、聞いてんの?!」


ぬわっ


帆南の顔がドアップで見えた。

怖いですよ、帆南さん。


「なんか山藤が萌果に用事あるってよ?」




山藤…?

山藤…



山藤!?