…あれ、ここは保健室…


「あら、目が覚めた?」


「…先生? あたしなんで…」


確か、自主練をしていて、
頭が痛くなって。

…その後のことは覚えてない。


「あなたはね、稽古の最中に倒れたの。

それを、
藤堂くんがあなたを背負って、

ここまで運んでくれたのよ」


藤堂くん…?


龍が…?


「まぁ、少し休んでいなさい。

疲れてるみたいだから。

少し休んでから、色々聞くからね」


そう言って、先生はカーテンを閉めた。


倒れるなんて…。
最近、あまり寝てないから寝不足かな?


色々思うことはあったけど、
なるべく考えないようにと目を閉じた。