今回は何色かな…と、
少し楽しみもある。


「如月 エレナ、前へ。」


エレナが呼ばれる。

音を立てずスッと立ち上がり、
リズミカルな足取りで、壇上へ上がる。


「如月 エレナ、Advance。」


エレナは金色の紋章を胸に付け、
一礼をし、壇上から降りた。


2年連続のAdvanceだ。


次にレオが呼ばれ、壇上へ向かう。

勿論、レオもAdvanceだ。


レオのあと、3人空いて俺が呼ばれた。


「楠 聖護、前へ。」


俺は、壇上へ向かう。
コツン、コツンと静かな体育館に
ローファーの音が響く。

ゆっくり壇上へあがり、
足を止めた。


「楠 聖護、Advance。」


胸に煌びやかな金色の紋章を付け、
壇上を降りる。

1つクラスがあがり、
見事にAdvanceとなった。