「し、しょうちゃん?!

ど、どどうしたの?!そんな怖い顔して!」


そこには、
驚いた顔をした柚愛がいた。


「…どうしたじゃねーよ!!

エレナや、弓道部の奴らが
青ざめた顔しやがるから、

いっそいで柚愛探しにきたんだよ!!」


熱くなってしまい、
柚愛をぎゅっと強く抱きしめた。


「…元気そうでよかった」


「ごめんねしょうちゃん、心配かけて。

ちょっと疲れてただけだよ!

ほら、始業式始まっちゃう。
行ってきな?」


時計を見ると、始業式まであと3分。

先生も、
「イチャイチャしないで
とっとと行く! 橘さんは休ませるから」

と、俺を送り出した。