居なくてはならない存在の
日向先輩の膝の怪我が悪化した。

昔から無理をしていた先輩の膝は、
限界を超えていた。

「……任せて下さい。

俺らが絶対…絶対、上行くんで!!」

背を向けている先輩の背中に
そう言い放った。


「…聖護…頼みがある。」


日向先輩は、まじまじと俺に言った。


「部長をやってくれ。」