それでも、咲には言うべきだと思った。

近くにいる友達に自分だけが隠し事をされたら傷つく。




「まあ・・・。告白はすると思うけど」




そんなことを口にしていた。

言うだけで、ドキドキして、全身が脈を打っているみたい。

好きって言う事をやっぱり、自覚しそうになる。

頭に浮かぶのは正臣の顔ばっかり。

2年のときはあんなに仲良かったのになあ。

今は・・・?



こんな不利な状況で告白しても仕方ないのに。





当たって砕けろとは良く言ったものだ。

告白して振られてしまえば、気持ちも楽になるかもしれないし。





「直?手紙?」




咲がそう言った瞬間、実験が終わり席に着いた。