「他の部員たち誤魔化せなくてさ・・・。
それだけお前の存在が、陸上部としては気になっていたというか。」
「それでもです!」
「まぁまぁ。」
掴みかかりそうな私を捕まえて話し出したのは敦君。
「梨香子の気持ちはわかるよ。
もともとの原因作ったのは、俺達兄妹だから。」
そんな、違うよ。
って言ったら最後まで聞いてって言われた。
「しばらくしたら梨香子のところ、行こうと思ってたんだ。
手間が省けて良かったと思ってる。」
詩麻が気を利かせて、先生を連れて部屋を出て行ってくれた。
口パクで、素直になりなよ。
って勇気づけてくれるメッセージ。