「泣けばいいと思うんだけど。」


いきなりなんでしょう。


「え。」


「辛い時に泣くから楽になれるんだよ。
 俺がここで聞いててやるから。」


「わお、やっさしー!
 でも彼氏じゃない男の人の前で、泣きたくないな(笑)」


本当は笑える気分なんかじゃない。
だけど軽口叩いていないと、何かに押しつぶされそうなんだ。

助けてって、素直にいえたらどんなに楽か。
意地っ張りな性格何とかしなきゃな・・・。



「・・・じゃあ今日から、俺が聞いてやろうじゃん。」


「はあ!?」


急に何を言いだすかと思えばこの担任は!



「先生と教師って駄目なんじゃないの?」


「世間でいう禁断だろうね・・・。」


「その前に、私の事本気?!」



一時の気の迷いだきっと。
そうに決まってる、いやそうであれ。