「いい先生みたいだってことは、何となくわかってたけどね。」


えぇ、あんまり話してないのに何で分かるの?


「どうしてそう思うんですか?」


「それはね詩麻ちゃん、梨香子が笑ってるからかな。
 梨香子は人を見る目があるし、
 何よりも娘が笑ってるのを信じたいじゃない。」



こうやって細かいとこまで私を見てくれている。
本当の子供のように思われてるって実感できて、凄い嬉しい。




「おかあさーん、おとうさんからでんわ!」


「今行くわ!じゃあ詩麻ちゃん、ゆっくりしていってね♪」


この時間にかかってくるという事は、今夜は飲みに行くんだな。




「じゃあ梨香子!今から語ろう!」


「賛成、久しぶりの女子会だ!」