「お邪魔しますー。」
「適当に座ってていいよ。」
この部屋に詩麻が来るのも久しぶりだな。
自分の部屋みたいに本棚あさり始めたのは、いつもの事で。
「部活何入るよ、いっそ私帰宅部にしようかな。」
「詩麻???」
「決まらないし、勉強に力入れようかなとか思ったり。」
「私の事気にしてるんじゃないよね?」
「ばか。私自身が選んでるのよ。
梨香子、敏感になり過ぎよ。」
「だって私のせいで、詩麻にも嫌な思いさせてるし・・・。」
「それ以上言ったら友達止める。」
いつもこうやって私が自分を責めないようにしてくれる。
「わっ!何よ急に抱き付いてきて。」
「こうしたくなったんだもん。」