「・・・イケメン。」


「ちょ、梨香子!戻ってきなさい!」



入ってきたのは、物凄くイケメンの男性でした。

と言ってもこう・・・、なんていうかな。
アイドルみたいに騒がれるイケメンじゃなくて、
着実に長くファンが付いていくタイプのイケメンですな。



見た目は黒髪で、爽やかに遊ばせていて嫌味がない。
今は黒縁眼鏡をかけているけれど、どんなメガネでも似合う顔立ち。


支倉梨香子、一目ぼれか!?
いえ、私はもう一目惚れはしないのです。
どんなにタイプのイケメンが来ても、ストッパー詩麻がいるし
自制心も強くなった。


けど後ろの席で良かった。
あんな顔に近くから見つめられたら、即壊れそう。

ただでさえ、いそいで詩麻が私を現実に引き戻したぐらいだから。




「詩麻、ありがとう。」


「何の為の私だと思ってるの♥」


「好きっ!」


「・・・私もよ。まずは話聞こう。」


「はい。」