「その足首どうしたの?」 「あっ… この足首は…。」 どうしよう。 突き飛ばされたなんて言えない。 「ほら。 ひまり歌う番だよ。」 唯が助け舟を出してくれた。 「唯。ありがとう。」 「んー? 何がー?」 「アハッ」 唯が誤魔化すから自分も笑って終わらせる。 なんとなくメンバーの中で、私の呼び出し内容を聞くのはタブーになっている。 やっぱり話すと自慢に聞こえるか、雰囲気暗くなっちゃうからね。