利香は部活に入っているからいつも帰りは別々だ
「はやく帰ろっ」
私は今アイツに会ったらどんな顔をしていいのかわかんないからはやく帰ろうとしていた。
教室を出ようとした時
「藤岡美咲ちゃんだよね⁉」
この声の主は1つ上の学年の岡本修平先輩だ。
岡本先輩はチャラいが人気のある先輩だ
「そうですけど、何か用ですか?」
「噂通りでビックリしちゃたっ」
「うわさ⁉」
「綺麗な顔で冷たい態度っていう噂だよ
でも俺そういう子嫌いじゃないよっ」
「そうですか、話はそれだけですか⁉
私急いでるんでもういいですか⁉」
「あっ待って待って」
そういいながら私の腕を掴んできた
そしてそのまま壁まで押され逃げられない状況になった…
「ちょっ、放して下さい!!」
「うーんとそれは出来ないなぁ〜」
「はぁ⁉」
「俺君の事好きなんだよね!!」
そういいながら顔を近づけてきた
嫌だと思って逃げたいけど押さえられている力が強くて逃げれない…
「やめて!!」
「嫌だね」
止まる訳がなくまた近づいてきたそして片方の手がブラウスに伸びてきた
嫌だ嫌だ
そう思っていると
「なにしてんすかっ 岡本先輩!!」
そう言って私の腕を掴んでいた岡本先輩の手がどけられた
宮田亮だった!
「宮田じゃん ってか邪魔すんなよっ」
「先輩嫌がってるのに無理矢理するのは どうかと思いますよ」
そう言って宮田亮は岡本先輩を睨んだ
「はいはい、わかったよ
今日はこの辺にしとくよっ」
つまらなそうに歩いていった
「大丈夫⁉︎⁉︎ ビックリしたじゃん!!」
少し息が切れているように見えた
「大丈夫。 今回は助かった、、
ありがとう。」
「ふふっどういたしましてっ」
「……なんでここにいたの」
帰ろうとしていた時間からかなり時間が経っていた
「忘れ物取りにきたらさっきの状況が目 に入ってきたから 慌てて止めに入った 感じかなっ」
「そうだったんだ、、」
私はまださっきのことのせいで少し体が震えていた
「ってか、強がってないでもっと誰かに 頼りなよ!! 心配したじゃん!!」
急に強い口調で言うからビックリした
「だって……誰かに迷惑なんてかけたくないし」
「じゃあ俺には頼ってよ!!
迷惑なんて思わないから!!」