「怖かったでしょ⁉︎ 泣きたい時は泣いてもいいんだよ こうしてれば誰にも見られないから…」

そう言って優しく抱きしめてくれた

私は思わず泣いてしまった。

私が泣き止むまで待っていてくれた。



「ありがとう。 もう大丈夫。」

「じゃあ帰ろっか!!
もう遅いし送って行くよ」

「えっ、 いいよ。」

「もう暗いのに女の子1人じゃ危ないでしょ!!」

「あ、ありがとう。」

「やっと素直になってきたねっ」

そう言われてはっとした
いつの間にか宮田亮の前で自然に話せていた

あんなに嫌だと思っていたのに
さっきの事があったからか嫌だという思いが何処かへいってしまっていた

「そういえば、俺のことアンタって言っ てるよね⁉︎ 名前で呼んで欲しいんだけ どな!!」

「えっ、み、宮田くん」

「あははっ宮田くんって
亮でいいよ!!」

「笑わないでよ!!
りょ、亮!!」

「ごめん ごめん ついおもしろくてっ」