“お前らがいるから俺は怒られるんだ!”

“俺が悪い訳じゃないのに!”

“なんでお前らばかりなんだよ!”

そんな言葉を言われたんだと、

恵一は悲しげに言った。

魁人さんは、悔しかったんだな…

期待に応えられない自分。

周りと比べられる悲しさ。

頑張ってもできない、自分の無力さに──

それを誰かにぶつけることは間違ってるけど。

恵「…それでも俺は、兄さんが大好きでした。

  家族だったから。

  いつかは皆で笑えるって…

  ずっと信じてきたんです」