仕事場かぁ~。



ーブーッブーッブーッブーッブーッブーッブーッブーッ


本当に電話が来た。


「もしもし?」


『どうした??』


フツーの声だ。


やっぱり、違ったのかな?


「お弁当忘れてるから…。」



これは本当だよ?


台所にはポツンと、おかれた弁当箱2つ。


一つは私の。 

もう一つは麻紀翔の。



『あー、まぢか。』


「持って行こうか?」


『あー、いーわ。

 どうせ、あう約束あるから外で食うわ。』



ぢゃぁな、という麻紀翔の声の後ろでは


忘れるはずがない、女の声がした。



そー考えると、忘れたのもあうよね。