「うちさ、なんか変なんだよね。

 父親の存在とか知らないし。

 母親は独身…いや、

 結婚したんかなぁ~?」



黙って聞く多野。




「ま、なんかよった勢いでヤって?

 妊娠して?相手には逃げられ?

 そんで、もって殆ど育児放棄状態で?

 唯一会いに来るのは月一。

 金を渡しにくるだけ。」


だから離婚とかぢゃない。


「なんか、ごめん。

 その、会いに来るのが今日なんだな…。」



ま、そーゆーことにするかっ。


きょーとかぢゃ、まったくないんだけどね



「そーゆーことー。

 んならねー!」