ー放課後ー









そういえば、ここ一週間先生の姿みてないなぁ


また前みたいにこの廊下通らないかな








この校庭が見える2階の渡り廊下で一度すれ違って名前を覚えてもらってから



この廊下を通るたびに「会えるんじゃないか」と期待してしまう私。





先生に会いたい...








日が沈み始めていてオレンジ色を照らす誰もいない廊下の手すりによりかかる







あみ「綺麗だなー」





目を閉じて先生の顔を思い浮かべる






「そうだな」






え!









聞き覚えのある声がして目を開ける





と、そこには斎藤がいるではないか!









あみ「ほぎゃああああああああ!」









斎藤「うるさい、だまれ」





あみの頭をつかむ斎藤







あみ「せ、せんせぇ痛い〜!離して〜」







ハッ!!!

これは先生の手だ!!!




あみ「先生やっぱり離さないでぇぇ(がし」


あみはとっさに斎藤の腕を掴んだ






う、うわぁ先生の腕長ーい






斎藤「お前が小さすぎるんだよ」









あみ「小さくない!先生は身長いくつー?」





斎藤「176センチだったかな。中村は?」





あみ「で、でかい。わ、私は147センチですけど」








斎藤「小学生の方がでかいな」




あみ「ふんぬー!私の方が大きいもん!」






斎藤「はいはい、それより手を離せ」







あっ!!





...そういえば先生には彼女いるのかな







斎藤「いる」






!!






い、いるんだ〜





そうだよね、それが普通だよね





結婚とかしちゃうの...かな?





あみ「そんなのだめぇ〜(泣」








斎藤「え!」






驚いた顔の先生初めてみたぁ







斎藤「泣くなよ、」




あみ「ちゅうしたら泣きやんであげる」







斎藤「まったく、しないからな」







あみ「先生、ずっと会いたかったもん。放課後のこの廊下を通れば会えると思って来たもん」





斎藤「そんなに俺が好きか」







あみ「...うん、」