「実は私のアルバイト先はね、母さんが経営しているカフェなんだ。と、言ってもつい先日出来たばかりなんだけどね。さっきカフェ巡るの好きだって言ってたからぜひ、うちのカフェに来てもらって感想を聞きたいんだ。七星さんみたいな可愛い子ならうちの母さんも喜んでご馳走してくれるよ!」

嬉々として話す恵に「ご馳走…!」と、咲良の瞳も輝きだした。

「行く!今日絶対行くよ!えーっと…茅瀬さん」

「恵でいいよ。私も遠慮なく咲良って呼ばせてもらうから」

「じゃあ、帰りになったら恵のところに行くね!」

「わかったよ。それじゃあ、私別にトイレに用事ないし、本当の用事はもう済んだから。教室戻るわ」

「うん!わかった!じゃあまたあとでね!」

そう言うと、2人は別れて咲良は用を足してさっさと教室へ戻った。