教室につくと、もうすでにクラスメイトが集まっており、中にはまた同じクラスになった人たちもいるため、「久しぶりー!元気だったかー?」などという声も聞こえてきた。

(いいなぁ、羨ましいな…)

新しいクラスに友人がいない咲良は、誰とも挨拶することもなく黒板に貼ってあった座席表を見て自分の席を確認し、静かに着席した後、先生がくるのをボーッと待っていた。