強く抱きしめているせいでまあこは抵抗できないみたいだった。
顔が抵抗しているのはすぐに分かった。


でも、そんなのもどうでもよくなってしまった。




とにかく、俺はいろんな気持ちが爆発している。

理性が吹っ飛んでいるという言葉が一番ぴったりなのだろう。





まあこの頭が床に着いた。
まあこの頭を守っている手も、床についた。








その時、俺は我に返った。







急いでまあこの体を起こす。
まあこは震えている。
「ごめん」
と声をかけてもまあこは返事をしない。




俺は、終わったと思った。





「大丈夫ですよ」






まあこの声が、部屋中に響いた。

しかもまあこは笑っている。



分かってる。

コレは作り笑いなんだってことぐらい。







でも・・・まあこは俺を抱きしめて「もういいですから」と囁いた・・・