すこし日が傾いてきた。


時計は・・・5時を指している。
まあこのことを考え、早めにまあこを家に送り届けることになった。



先輩の意見で、誰もいないまあこの家に入ることになった。

7時半に迎えに来るからと、先輩は俺を車から降ろし、車を走らせどこかへ行った。






電気をつけると、大きな部屋に大きなテレビがあった。
青い時計が悲しくチクタク音を立てている。
ふわふわしたカーペットが俺の心のようだった。




あの事故の話をしながらまあこは・・・悲しそうに下を向いてる。

「先輩の傷・・・いたそう・・・」
「んなことねぇよ。全然平気。」
「やだ・・・」


まあこは・・・目に涙を浮かべている。



俺の心は・・・
罪悪感と悲しみで爆発しそうだった。



「先輩・・・かわいそう・・・」




その一言に俺は・・・心でそっと泣いた。







そのときだった。
俺は必死でまあこを抱きしめた。

まあこはびっくりしている。
俺は、そんなまあこの表情なんておかまいなしに、苦しいんじゃないかってぐらい抱きしめた。

まあこは俺の背中に腕を回す。

それと同時に俺は、力を強くして・・・




まあこの頭を手で守りながら、まあこの小さな体を押し倒した。