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あれから3年も経ったのか……。
この3年、色んなことを知った。
そのどれもが、全部、要さんが教えてくれたことだ。
……こんな未来があるなんて、想像していなかった。
こんな……。
「要さん………」
大学へ向かっていた足を止めた。
体を返して、来た道を駆けて戻る。
どうしても顔が見たくて…。
要さんに、会いたくて…。
息を切らして走った。
ねぇ、要さん………
俺はね、要さんに出会えて本当に良かったって思ってるんだ。
“要に深入りするのは止めておいた方がいい。”
誰が何と言おうと、俺はずっと要さんと一緒に居たいと思っているんだよ。