沈黙が続く車内・・・・

「あの・・・・」


ようやく意を決して
口から言葉が出たと同時に

輝樹の携帯が鳴った。


・・・電源入れてたんだ。


画面で名前を確認すると
面倒臭そうに
通話ボタンを押した。


「なに?はぁ?
ちょっ勘弁してくれよ・・・
マジで。
亮呼べばいいだろ。
はぁ?マジ最悪なんだけど。
あぁ、はいはい。分かったって。
行きゃいいんだろ。」



・・・・・・・・・



「どっか行くの?」

「あー・・・・
ったく、そんな心配そうなツラすんなって。
・・・まぁ、
ちょうどいいか。」


まったく答えになってない
返答のまま
車を走らせ始めた。


もう一度聞こうかと思ったりしたけれど
しつこいと思われるだろうか・・・

なんて考えてるうちに

どこかの駐車場に
車は停まった。