「最低男~!
春菜、あとで
また来るからね~」


酔っ払ってるのか
声のでかさが
半端じゃないけど・・。


「何なんだ、あいつは・・
また来るんじゃねぇだろうな・・
つーか、腹減ったな・・
コンビニでも行くか。
ほら、行くぞ」


「あ、うん」


さっきから
状況が変わりすぎて
ついていくのに
必死だ・・・。


車に乗ると

やっぱり
どうしても
シュシュとハンドタオルに
目がいってしまい
無言になってしまう・・。


コンビニで いろんな物を買い込むと
家とは違う方向へ走り続ける。


向かった先は・・・

初デートで行った
夜景スポットだ。

車がチラホラ停まっているけど
夜景を見てる人なんて
まったくおらず、
車の中で いちゃつく人影ばかりだ。


「さっきから
黙り込んで
何考えてんだ?」


「別に 何も・・」


「いいから
言ってみろ」


エンジンを切ると
ドアにもたれかかるように
私の方に
体勢を向け
まっすぐ見つめている。