ピンポーンっ、ピンポーン


な、なに!?

こんな夜中に・・・


驚く私とは違い
輝樹は


「こんな時に
邪魔するバカは
あいつしかいねぇな。
無視しとけ」


と言いながら
私の服を脱がそうとするけれど

ピンポーンっ


うるさすぎて
集中できず
不機嫌な様子で
玄関の方へ向かう。


「うるせぇ、バカ女」

「あっ!やっぱいた!」


鍵を開けた途端
輝樹を無視するように
私の方へ駆け寄ってくる
あかりさん。


「もう~、春菜ってば
どこに行ってたのよ~
連絡とろうにも
私の携帯 洗濯機で洗っちゃったから
連絡とれないし
輝樹どころか春菜も帰ってこないし。
心配したんだからね!」


「つーか、バカ女
邪魔すんな。
はよ 帰れ」

「うっさい!
あんな男放っといて
うち来る?」

「え?え?」

あかりさんに引っ張られるように
連れて行かれそうな私の体を
輝樹が捕まえると

「こいつ 俺の。
つーことで
お前 退散。
はい、じゃあなー」

あかりさんを
強制的に
玄関の外へと出した・・・。