こんなの・・・
反則だ。

そうやって
すぐ、大人ぶって・・・


「ズルイ・・・」

「は?何だ いきなり」

「すぐ そうやってさ・・
私の扱いなんて
簡単だとか思ってるんでしょ・・」

「ははは、なぁに言ってんだ~
春菜ほど扱いにくい女は
いねぇぞ?」

「うそばっかり・・・」

「いや、マジで。
普通の女なら
ギャーギャーうるせぇくらい
思ってる事バンバン言うのに
春菜の場合は
何も言わないくせに
心配そうなツラして
ほんっと 何考えてんだか
分かんねぇもん?
散々 怒らせねぇと
口に出さねぇしなぁ・・
扱いにくいったらねぇぞ」


笑いながら 私の顔を
輝樹の顔の前に持っていくと


「いいか、何回も言ってっけど
俺はお前以外の女には
興味もねぇんだからな?」


そ、そんな・・・

思いっきり至近距離で
まっすぐ見つめられながら言われると
目が離せないくらい・・・


「んっ・・・っん
ちょ・・・ふ・・」


いつの間にか
唇が合わさって
息継ぎができないくらいのキスに
気が遠くなりそうな感覚になる。