「まぁ・・あいつも
いろんな知り合いいるしな・・
で、春菜は
一週間 俺と連絡がとれないだけで
すぐ他の男に乗り換えようってなったわけか?」


また変な方向に話がいっちゃってるし・・・



「だから、何で
私が 他の男に乗り換えないといけないわけ!?」


「勝手に引っ越して
正樹と一緒にいただろ」


「なっ・・・・!?」


もう、だんだん
腹が立ってきた・・・。


「だいたいさ、そういう輝樹は何なの!?
いきなり 夜中出て行って
帰ってこなくなって・・
挙句に 連絡すらしてこないし。
しかも、他の女と一緒に暮らしてた?
何なのよ、もう・・・
そんな状況で 私が
どんな・・
思いしたと思ってんの・・」


不満と不安と怒りが一気に湧き上がってきて
自分の口から出てくる言葉を止められず
涙まででてきそうになって
歯を食いしばったまま
顔を隠すように
うつむいた。

そんな私の前に座り
頭に大きな手を置くと


「ったく・・・・
そうやって思ってる事言わねぇと
俺だって 超能力なんてねぇんだから
分からねぇんだぞ?
いっつも 極限までガマンしやがって・・・」


そう言いながら

そのまま頭を引き寄せられ
輝樹の胸にうずくまった。