そんなあやふやな気持ちのまま
輝樹の仕事場が見えてきた。

釘を叩く音、機械の音
誰かが叫んでる声、

そんな賑やかな現場を目の当たりにしつつ、

車も たくさん
路肩と空き地に停まっていて・・・

輝樹がいるのかすら
分からない・・・。

とりあえず、
車を一通り見ていくと

「あ、った・・。」


輝樹の車が 路肩に停められていて・・・

怪しまれないように 
輝樹の車の横を通り過ぎる瞬間
助手席のドリンクホルダーに
ピンクのシュシュが
入っているのが
目に飛び込んできた。



あのサキって人のだろうか・・


・・・もう、

私の席・・・

なくなっちゃった・・?


こういう光景なんて
想像すらしてなかったせいか
ショックが隠せない。