って・・・

もしかして この道・・・

・・・あっ!!

やっぱり・・・。


「いとこくん、その・・・
私、ここでいいよ」


「え?ここ?
ここらからじゃ
アパートめちゃめちゃ遠いよ?」


「あ、えーと・・
友達の家が近くなの!」


「友達?」


「うん、高校の時の友達と約束してたの。
ちょうど、この近くだから・・」


「こんな夜中に約束?」


「友達が この時間に帰ってくるって言ってたの。
だから、ここで大丈夫だよ」


「ならいいけど・・・
じゃあ、その友達の家の前まで送るよ」


「ありがとう、でも
ほんと近くだから大丈夫。」

「ほんとに?」

「うん、ほんと
急に押しかけてごめんね」

「それは構わないけど・・・」

「ありがとう。
帰り気をつけてね」

「う、うん。
じゃあ またね。
その友達がいなかったら
電話して?
また引き返してくるからさ」

「ありがとう。
じゃあ・・・おやすみなさい」

いとこくんの車が見えなくなったのを確認すると、
進んでた方向を引き返す。