ピンポーン・・・

起き上がろうとする私に
頭から すっぽりと
布団を被せ

「どうせ隣だろ。
俺が出るからいいぞ」

「で、でも・・・
ちょっと待って!」

大急ぎで服を着て
輝樹とお姉さんが話す玄関へと行くと

「あ、春菜。
もう、帰ってこないから
心配したよー」

「すいません・・・・
玄関の前で捕まっちゃって・・」

「何、計画バレたって?あはは
やっぱ、輝樹だけは
扱いが分からないもんだわー
まぁ、仲良くなったみたいだし
いっか。
春菜が帰ってこないから
何かあったのかと思って
来たの。
そんじゃ、私
仕事だから またね」

「ありがとうございました!」

「いいよいいよ、また
何かあったら遊びにおいで」


最初の印象は
それはそれは、最悪だったけれど
今では・・・・

お姉さんが隣で良かったと
心から思える。

お姉さんがいなかったら
私は、今回
どうやって自分の心を押し殺して過ごしてただろう。