「ムリ。はい、
この話 終わりな」

隣の部屋から
ため息混じりに
輝樹が 姿を現した。

「え?え?」

輝樹がいるなんて思いもしなかった 隣のお姉さんは 言葉にならない言葉だ。

「つーか、お前さぁ・・
俺がいる時に来いよ。
いない時見計らって来るような事すんなよな?」

「え?私 そういうつもりじゃ・・」

「じゃあよ、春菜の この様子見て お前 歓迎されてると思うか?」

お姉さんのまん前にしゃがみこむような姿勢で
まっすぐに話し続けている。

「っ・・・・・」

「一応、教えといてやるけど
俺 こいつが 男と目が合うだけで
イライラすっから
男と楽しく話してる姿なんて見た瞬間
傷害事件に発展するぞ?」

話が唐突すぎる気がするんだけど・・・


「わ、分かったってば・・・
ごめんって・・・
何か 意地悪したくなっただけ。
もう 何もしないから」

「なら、いい。
まーでも、春菜と
仲良くしてやってくれよ。
な?こいつ お前と違って
自分の意見言えねぇ奴だからよ」

えぇ!?
何か 私の事
隣のお姉さんに頼んでるんですけど・・・・

「ちょっ・・ちょっと輝樹!」

「ん?どうした?」

どうしたって・・・・

「私、大丈夫だから!」

「今のお前らのやりとり見てたら
大丈夫じゃねぇだろ」

・・・何も言えない。