「あ、いえ・・・」

私の言葉も聞かず
ズカズカと中に入ってくる。

ドカッとソファーに座ると

「もうー、疲れたぁ・・・
昨夜の客 最悪なんだよー
あっ、そうそう!ねぇ
今 バイト募集してんだけど
来ない??」

「へ?私!?」

「あなたしかいないじゃん。
今 休みなんでしょ?」

「今は そうですけど
来週からは 学校なので・・」

「夜 数時間だよ?
いいじゃん、ね?」

「えっと・・・
それは ちょっと・・」

「何で??」

何でって・・・・

「輝樹が・・・」

「輝樹??大丈夫だってば。
絶対 気にしないはずだもん」

「それでも、やっぱり・・」

「輝樹が心配なんでしょ?
大丈夫だってば。
私が保証する。」

「・・・いえ、
やっぱり・・・
すいません・・・」

隣の部屋に輝樹がいるのに
変な話しないでよォ・・・・

「じゃあ、一日だけ。
ね?体験バイトって事でさ」

「そういうのもちょっと・・」

「一日くらいいいじゃん。
私の顔立てると思ってさ、
ね?おねがいっ!」

・・・勘弁してよォ・・・

ただでさえ、断れない性格なのに・・・