「まぁ、また来るんじゃね?」

そう言いながら
髪の毛を拭いてる輝樹は

やっぱ、

心臓に悪い・・・・

「わ、私も
シャワー浴びてくる」

やばい、やばい。

何か そのまま
抱きついてしまいそうな衝動に駆られてしまった。

もう・・・・
いつになったら
慣れるんだろう。

シャワーを浴び
少しだけ
落ち着いた・・・。

「なぁ、春菜。
腹へった・・・」

「え?あ、うん。
じゃあ、今から
ごはん作るね」

お腹すいたなんて言われると

なぜだか
すごく うれしい。

私ってば・・・
お腹すいたの一言で
こんな張り切ってしまうなんて
自分でも
どんだけベタぼれなんだよって思っちゃうけど・・・

卵を取り出した所で
再び インターフォンが鳴った。

輝樹の方を見ると
出ろという合図・・・

分かってるよ。

出ればいいんでしょ・・・

ごはんなんて
作ってる場合じゃないんだもんね・・・

渋々 玄関の鍵を開けると

「寝てた?
さっきも来たんだけど」

案の定、
お隣のお姉さん。