「春菜ちゃん・・・?
着いたよ?」

病院に着き
車のドアを開けて
手を差し伸べてくれてる亮くん。

けれど・・・・

「翔くん・・・
大丈夫かな・・・」

顔から血が
たくさん出てた・・・

苦しそうに
謝ってた・・・

でも・・・
まだ殴られて・・・

「は?何で あいつの心配!?
春菜ちゃん 自分がされた事分かってる?」

「分かってるけど・・・
私より ひどいケガだったよ・・?
あれ以上 叩かれたら・・・」

「たしかに・・・久保 完全にキレてたしな・・・
でも、健二がいるから
大丈夫だと思うよ?
あいつが いつも 久保止めてる役だしね。
それよりも 治療しないと・・・
あいつの心配より 春菜ちゃんの顔 キズが残らないか まず診てもらわないと・・」

でも・・・・

「私は大丈夫。こんなの
全然 平気だってば。
ね、輝樹
連れて帰ろう・・?」

考え込む亮くんに
秀忠くんが

「春菜ちゃんの言うようにしてあげてよ。」

そう言ってくれたおかげで
また 来た道を引き返してくれた。