「さっさと
次の彼氏でも作れば
気が紛れるんじゃない?」

「気が紛れるって・・・
そんな簡単に彼氏なんて
できるはずないじゃん。
っていうか 私、
距離置くって言っただけだし・・・」

「春菜、一般的に
距離置くって事は
別れるって事なのよ。
残念だけど、
もう諦めな」


・・・・・・・


「私、バカ・・・?」

「そうだね。別れる勇気なんてなかったくせに 勢いにまかせて 撃沈したわけだから バカなのかもね」

「だよね・・・・・」

「あんな顔だけの男よりも
性格のいい男 たくさんいるよ?」

「輝樹も 少し意地悪なだけで 
性格よかったし・・・」

「はいはい、もう
輝樹くんの事は おしまいっ。
ウダウダ言ってないで
もう寝るよ!」

「あ、うん・・・・」

電気が消え、オレンジ色の小さな光を見ていると
また、輝樹の事ばかり考えてしまう自分がいる。

「ねぇ・・・美香」

「んー?なに?」

「急に来てごめんね?」

「春菜らしくない事言っちゃって、結構 弱ってる証拠だね」

「そんなんじゃなくて・・・
美香 彼氏と約束あったんじゃないかなって・・・」

「うん?あったよー」

「えっ!?ご、ごめ・・・・」

勢いよく 体を起き上げ
美香の方を見ると

「ぷっ・・ふふふふ」

なぜか 爆笑している美香・・・