美香に 輝樹の浮気の事や
モデルをしていた事など
すべてを話した。

すべてを聞いて
美香は 一言・・・

「何で 今更
そんな事で別れるわけ?」

予想外の言葉に
唖然としてしまう私・・・

「春菜、言ったら悪いけど
輝樹くんは 最初から
女たらしだし、謎だらけだったわけじゃん?
それを承知で 1年以上付き合ってきててさ、
今更、浮気が嫌?秘密にされてた事がショック?
私からしてみたら
はぁ?今更何言っちゃってんの?って話なわけよ。
分かる?」

少し興奮気味に 正論を話す美香に
私は 言葉も出ない・・・

「どうせ、春菜の事だから
まーた、誰かに
こうすれば?って言われて
そうかも・・なんて
簡単に
流されて 言うとおりにしたんじゃないの?」


・・・図星だ。

「で、春菜としては
輝樹くんが
引き止めてくれるかもって期待してたけど、そんな事は全然なくて
結果、自分で撒いた種が、撃沈ってわけでしょ?」

・・・・・・・・・

「はぁ・・・まったく。
でもさ、良かったんじゃない?」

「良かった・・・?」

「そっ!1年以上ムダにしたわけだけど
理由はどうあれ、このまま付き合ってても 輝樹くんの女遊びがなくなるわけでもないだろうしさ。
今は しんどいかもだけど、
私は・・・
春菜自身に プラスじゃないかなって思うけど・・」