そんな時に
タイミング良く
私達の目に飛び込んだ
輝樹本人は・・・

女の子と2人で
部屋を出て行った瞬間なわけで・・・

私とその男性は
絶句と同時に
苦笑いしかできない・・・

そして、一言・・・・

「さてと、飲もうか。」

と、私を気遣ってか
輝樹の事には触れず
ビールの入ったグラスを差し出された。

けれど・・・・・

「私、飲めないと思うんですが・・」

「何で?未成年だから?」

「それもありますが・・・」

「もしかして、
飲んだことないとか?」

「はい・・・・」

「おりこうさんだったんだ?」

おりこうさんって・・・・

「じゃー、初体験って事で
どうぞ?」

笑顔で 差し出されると
受け取るしかできない私は
本当、押しに弱いんだと
つくづく思ってしまう・・・