こんな事してる場合じゃないのに・・・

「輝樹、起きてってば!」

体を大きく揺さぶると
ようやく反応があった。

「・・・もう1時間経った?」

不機嫌そうな声で
そう言うと
布団に潜ってしまった。

「2時間経ったけど・・」

「2時間?マジで!?」

「気づいたら2時間経ってたの・・」

布団を蹴りあげ 輝樹の体が ようやく起き上がった。

「っあー・・・だりぃ・・・
わりぃ・・春菜。
あと1時間だけ寝さして?
その後 飯食って・・・
送ってくから・・・
腹へってたら
先に食ってていいし・・」

「あ、うん。私は大丈夫だよ。
じゃあ、1時間経ったら
起こすね」

「わりぃな・・・
頼むわ」

この様子だと
相当 疲れてんだろう。

すぐに寝息が聞こえ始めた。

・・・私、本当迷惑だ。