「ちょっ・・ちょ・・
まっ・・・待って!」

押し倒され
迫ってくる顔・・・
思わず 輝樹の肩を掴んだ。

「あっれぇ・・・?
春菜ちゃんは
この手は何かなぁ?」

「え・・・あは・・・は・・」

必死の愛想笑いで誤魔化し・・・

が輝樹に通用するはずなく・・・

「ひゃっ・・・ちょ・・」

私にお構いなしのまま
キスの嵐と痺れる感覚に
体が飛び跳ねる。

・・・・完全に惨敗だ。

後に残るのは
脱力感と火照りだけ・・・

「なーんか、春菜
最近 俺が迫ると
拒否するよなぁ・・・?」

ベッドに横たわったまま動けない私の目を まっすぐ見つめる。

「そんな事・・」

「あるだろ?」

「・・・・・」

「そういえば
春菜 進級したんだったよな?」

話題が変わって
ちょっと一安心・・・

「うん」

「メンバー変わったのか?」

「クラスの?
ううん、2年生の時と同じメンバーだよ」

「ふぅん・・・・」