「お疲れさまです」

「おー、健二早かったな。」

いとこくん・・・?

「さて、これで揃ったな。
そんじゃ、本題にいくか」

「えっと・・・
俺、呼ばれた理由が いまいち分からないんですけど・・・」

「だいたいの予想はつくだろ?
昨夜の事で聞きたいことあってな」

「昨夜の事ですか・・・」

「春菜といたんじゃないのか?」

「あ、はい。いたっていうか・・・」

ナンパ待ちしてた所を
補導される前に
車に乗せてくれたとは
いとこくんは輝樹に
言いづらいのだろう。
私の方を気まずい表情で見ていた。

また、いとこくんに
迷惑掛ける形となってしまったんだ・・

「私達が・・・補導される前に
少しの間、車に乗せてくれただけだよ・・」

「補導?つー事は・・・
ナンパか?」

頷きうつむくと、
輝樹の大きなため息が聞こえた。

「で、健二。正直に答えろよ?
春菜と一緒にいた男は誰だ?」

「一緒にいた男ですか・・・
その・・・」

「どうせ お前のダチだろ?」

「あ、はい・・・
秀忠です・・・
川畑先輩の弟の・・」

「あー、あいつか・・・
春菜と2人きりにしたのか?」

「したっていうか、
途中で降ろしました・・・」

「そうか・・・・
で、春菜は 
その男とどこ行ったんだ?」

「・・・・家」

「ったく・・・またかよ・・・」

完全に呆れてる・・・