「んで・・・
春菜ちゃんと美香の用事つーと・・・
久保先輩関係?」

「さっすが、けんちゃん。
そう、春菜の彼氏の事」

「何?ケンカでもした?」

「そういうわけじゃなくて・・」

そういえば・・・
いとこくんに何を どういうふうに聞けばいいのかなんて
考えてもみなかった・・・
いくら いとこくんとは言え
やっぱ・・・
聞きづらい。

そんな私とは反対に

「春菜の彼氏がエッチしてくれないんだってさ。
ケンちゃんなら理由知ってるかなって」

「ちょっ・・美香・・・」

そんな はっきり言わなくても・・・

「は・・?エッチ?」

いとこくんも予想外の話に
目が点になってるし・・・

「そっ、エッチ。
手早いので有名なんじゃないの?」

淡々と話す美香が 段々
たくましく思えてきた・・・

「早いっていうか・・
その前に、春菜ちゃん
久保先輩の家に住んでるんじゃ?」

「あ、うん・・・・
夏休みの間だけ・・・」

「住んでても手出してこないっていうから
温泉でも行けば 雰囲気変わるんじゃない?なんて言ったのはいいんだけど
そこでも撃沈したらしくて
さすがに おかしいんじゃない?的な話になって
じゃ、ケンちゃんじゃない?って事で」

「何で俺!?」

「何でって仲いいじゃん?」

この二人の会話に入り込めない私って一体・・・