いとこくんの家に行くと
ちょうど家の前で美香に会った。

「さすが以心伝心で
ドンピシャの再会だね」

なんて笑いながら言う美香は
性格や話し方は そのままなのに
顔はやっぱり 以前と比べると
大人びて綺麗になった印象が強い。

「美香って
綺麗になったよねぇ・・・」

思ってたことが
つい言葉に出てしまった。

「はい?春菜 頭でも打った?
私をおだてても 何もでないよ?ふふふ」

「いや、本気で・・・
女の私でも ドキッとしちゃうかも」

「あははは、もう~
春菜になら何されてもいいわよ~」

「いやいや、そういう意味じゃなくって・・・」

「なぁんだ、残念。ふふふ」

そんな変な会話を繰り返してる間に
いとこくんが帰ってきた。

「何 盛り上がってんの~?
俺も混ぜてよ?」

「だ~め!これは
女の愛話なんだからから」

「ケチだなぁ。
せっかく早く帰ってきたのに
こんな仕打ちかよー」

「あははは、私と春菜の隙間に
ケンちゃんの入る余地はないもんねーだ」

この2人は やっぱり
いとこというだけあって
よく分からない部分が
似ているかもしれない・・・