「普通の男なら
女から温泉行きたいなんて聞くと
ラッキー、やるきっかけバッチリ
なんて思いそうなもんなのに
春菜の彼氏　どっかおかしいんじゃない？」

「どっかおかしい・・・？」

「そうとしか考えられないじゃん。
もしかして・・・・」

「もしかして何？」

「男のアレが・・・
不能とか・・？」

「ふ、ふ、不能！？
それは・・・ないと・・・」

「あ、そっか。
浮気三昧だったから
それはないか・・・」

美香ってば
言いたい事言いまくりだし・・・

「んー・・・・じゃあ
何でだろう・・・
春菜に欲情しないとか？」

う・・・それを言われると
かなりきつい・・・

「・・・・あるかも」

「あちゃぁ・・・ごめん。
春菜の性格だと
そう考えて悩んだでしょ？」

「うん・・かなり悩んだ」

「やっぱりねぇ・・・
でも、実際　私でも
そう考えて悩むかも・・・
っていうか
春菜の立場なら
誰だって悩むよね・・」

「うん・・・・悩む・・・
やっぱ、普通の男なら
ありえないよね・・？」

「どうなんだろう・・・
私も　翔ちゃんしか知らないしねぇ・・・
あっ！ケンちゃんは？知ってそうじゃない？」

いとこくん・・・・
聞きたいけど・・・
輝樹に禁止されてるし・・・