さっきの場所に戻ると
いたはずの場所に
輝樹の姿はなく・・・

薄暗い上に
広すぎるし
うるさいし・・・

ようやく見つけた所は
スロットコーナー・・・

隣の女と話してるし・・・

店内がうるさいからか
やけに至近距離で話す様子は
見てて気持ち良いもんじゃない・・・

ここに バカみたいに突っ立ってるわけにもいかず
輝樹の背後に近づくと
隣に座ってた女が
私を完全に睨んでる・・・

「お、春菜。
じゃ、行くか。
そんじゃ、お姉さん
また今度、ごめんね~」

「何かあったの?」

「ん?あ~、あのお姉さんか?
何かあったって程でもないけど
逆ナン?ってやつ。
さすがに 春菜がいるしな~
って感じで。」

「あ、そう・・・」

私がいなければ
逆ナンにのってたって事か・・・
そりゃ・・・
こんな顔が良ければ
自分からナンパしなくても
女が寄ってくるのは分かるけど




・・・現実を見たようで嫌かも